もういいよ。

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“そんな事を言うだなんて”? 自分の仕事を押し付けておいて、どの口が言ってんだよ。押し付けられたら誰だって面倒臭いって思うに決まってんだろ。 フツフツと怒りが込み上げてくる。大して可愛くもないその顔面をぐちゃぐちゃになるまで殴ってやりたい。なんの意味も持たないようなその頭を今すぐ叩き割ってやりたい。これのどこが才色兼備だよ。笑わせんな。 『はは。ごめんごめん』 頭の中ではドス黒い感情が渦を巻いていたけれど、俺の顔はそれとは対照的に穏やかな笑みを浮かべた。小刻みに震わせていた拳を解き、伸ばした手でその女が持っていたプリントを掻っ攫う。 『これ、やっておくよ』 極力落ち着いたトーンの声でそう言うと、目の前のその女は安堵に満ちたように笑顔になっていく。さっきの無理矢理作った笑顔よりかは幾分かマシだとは思うけど、それでもやっぱり大して可愛くない顔面だった。 『わぁ!ありがとう!やっぱり白鳥くんって優しいね』 『…はは』 うるせえな。 無駄口しか叩かないその口を今すぐ縫ってやろうか。 『白鳥くん要領いいから、きっとすぐに終わらせれるよ!』 『…はは』 さっさと消えろよ、ブス。
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