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「千日前、準備は?」
「できてるよ、御堂筋!!!!まずはオレ達5人で向かおう。」
巽が宝聖、氷牙、宇宙、都に向かってカードを投げると4人は受け取った。そして5人はゲートチェンジャーにカードをスキャンさせた。
「OM-M01」
「OM-T02」
「OM-Y03」
「OM-C04」
「OM-S05」
「出庫!!!!」
5人が言うと5両の車両が現れた。
「ダイナミックメトロフォーメーション!!!!」
5両の車両が合体すると銀色の甲冑姿のロボが現れた。
「大阪(だいはん)将軍、入線!!」
5人が同時に言うとファフニールは何も言わずに炎を吐いた。
「エレキ3(スリー)スピア!!」
大阪将軍の右手に金色の槍が現れると槍を回転させてファフニールの放った炎を消した。しかしそれがファフニールの作戦だったのか、炎を消したと同時にファフニールが体当たりをしてきた。大阪将軍はその勢いで後方に飛ばされ、防波堤ギリギリのところで止まった。
「体当たりは予想外だったな……。」
「ギリギリで止まれてよかった。」
「そうだな。千日前、破損箇所は?」
「安心して。あのぐらいでダメージを受けるような設計では無いからさ。」
巽がそう言うと宝聖は「だよな!」と答えた。しかし大阪将軍が立ち上がろうとした瞬間、エラー音が鳴り響いた。巽は状況を確認すると「まずい……」と呟いた。
「ファフニールが毒を吐いている!!!!」
「っ!!!!」
「早く止めないと被害が出る!!!!」
巽が大きな声で言うと大阪将軍は立ち上がり、ファフニールの元へと向かった。しかしそれを邪魔するようにファフニールが大阪将軍に向かって毒の霧を吐いた。
「霧が濃くて前が見えない!!!!」
「まずい……このままだと……。」
氷牙がそう言ったと同時に鈍い衝突音が響き、ファフニールの笑い声が聞こえた。
「これで終わりだ、大阪の地下鉄共!!!!」
「そうはさせないわよ!!!!」
都がそう言うと大阪将軍はファフニールのことを蹴り飛ばした。
「姐さん、ナイス!!!!」
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ、御堂筋!!!!」
「はいはい。視界不良でもオレと四つ橋はできる子なのでね!!!!」
宝聖が氷牙を見ながら言うと氷牙は頷いた。
「ファフニール、もう終わりだ!!!!」
宝聖と氷牙が同時に言うと大阪将軍は光を纏った。
「ウメダイナミック、ティラール!!!!」
大阪将軍が勢いを付けてエレキ3スピアを投げるとスピアはファフニールを貫いた。
「はい、終了!」
宝聖が右手を上に上げるとファフニールは爆発して消滅した。
「千日前ー、毒の霧は?」
「今の爆発で消えたよ。」
「よかった……。」
宝聖が安堵のため息を付くと宇宙は海を見た。
「どうした、中央?」
「ねぇ、変だと思わない?」
「ヘンって何が?」
「ファフニールが逃げることなく、戦ったこと。」
「言われてみれば……。本来の姿になったのなら逃げるはず……。」
「これがロキやアンドヴァラナウトを守ることだとしたら……。」
宇宙がそこまで言うと巽が海の方を指さした。
「みんな、アレを見て!!!!」
「っ!!!!」
「海が……黄金に輝いている……。」
巽がそう言うと大阪将軍は黄金に輝いている海へと向かった。
大阪将軍がファフニールと戦っていた頃、蒼達3人は青六が向かったと思われる埋立処分場へと向かていた。そして近付いたと同時に3人の羽を狙うように黄金の矢が飛んできた。蒼が素早く黄金の矢を斬ると青六の笑い声が聞こえた。
「その距離から斬ることができるなんて流石、神様だね〜。」
「分かっているなら観念しろ。」
「そんなこと言っても意味無いこと、いい加減覚えたら?」
青六が不機嫌な声で言うと蒼達は青六が何かを隠していることに気付いた。
「あれ?もしかして見えちゃったー?」
「っ!!!!」
「見えちゃったのなら面白いものを見せてあげるよ!」
青六は楽しそうな声で言うと隠しているものを見せた。それは何故か拘束されているロキだった。
「せっかく僕がダーインスレイヴの力で蘇らせたのにコイツ、全く役に立たないんだもん。だーかーら!有効活用してあげようと思うんだ!」
「有効活用?」
「そう。君達だって気付いているんでしょ?アンドヴァラナウトの本体がどこかにあるって。」
「っ!!!!」
「その本体を今から教えまーす!」
青六がそう言うとロキが目を覚ました。
「ここは一体……。」
「あれ、目が覚めちゃったのー?」
「青六様、どういうことですか!?!?」
ロキが拘束を解こうとすると「動くな」という赤四の声が聞こえた。
「あぁー、赤四。待っていたよ。」
「おう!間に合ったようだな!」
赤四はニコりと笑うとロキを見た。
「なぁ、おかしいと思わないか?どうして青六がお前を蘇らせたのか。」
「どういうことです……?」
「お前は今回も使い捨てのオモチャだったんだよ!!!!」
赤四が笑い声を上げながら言うとロキは青六の顔を見た。
「青六様……ウソですよね……。」
「……」
「ウソと答えてくださいよ!!!!」
ロキが大きな声で言うと青六はワザと大きなため息を吐いた。
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