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12人は大阪港に着くと人目の付かないところに移動した。そして蒼は天聖化すると魔法陣を展開させた。
「優、伊吹、その魔法陣の中にいれば、俺が触れた情報が分かる。」
「分かった。」
「それと優、ちょっと来て。」
優は言われるがままに動くと蒼は優の額にキスをした。
「うん、やる気出た。ありがとう。」
「ポセイドン様……昔よりも大胆になってきた……。」
「そうかなー？」
頬を赤く染める優に対して蒼は首を傾げながら答えると「じゃあ、やるよ」と言った。優と伊吹が魔法陣の中に入ったことを確認すると蒼はそっと海水に触れた。
「っ!!!!」
3人が驚いた表情を見せると宝聖と氷牙も魔法陣の中に入った。
「おいおい、待ってくれよ……。」
「大手町本部と西馬込支部の隊員達が居て大正解。」
「ポセイドン、もういい。早く手、離せ!!!!」
宝聖がそう言うと蒼は「ちょっと待って!!!!」と答えた。
「あと少し……あと少しで追跡が終わる。」
「その間に敵が出てきたらどうするんだよ!!!!」
「宝聖ー、それ『フラグ』っていうやつだよー。」
蒼が笑いながら言ったその時、蒼は海の中へと落ちた。
「ポセイドン!?!?」
「色んな意味で大当たりかな？」
「お前はクローン。」
「もうここが分かるなんてー。あの公安より有能なんだねー。」
青六は拍手をしながら言うと海を見た。
「ふふっ、今頃海中では何が起きているんだろうねー。」
「ポセイドン……。」
宝聖が呟くように呼ぶとすぐに優と伊吹のことを見た。しかし悲しんでいると思っていた2人はため息を吐いていた。
「やられたふりをして追跡とか聞いてない!!!!」
「蒼からしてみれば、渋谷線にやられることも含めて作戦だったんじゃないの？」
「えぇー。」
「それを実行するためのおまじないがキスだったとか。」
「あぁー、もう!!!!風よ、竜巻となって、ポセイドンを打ち上げろ!!!!」
優が海水に触れながら言うと竜巻が発生した。そしてしばらくすると「サンキュー！」と蒼の声が聞こえ、こちらに向かってきた。
「渋谷線、これ返しておくね。」
蒼はそう言うと青六に向かって何かを投げた。それは破壊された黄金の指輪だった。
「まさかあの一瞬で!?!?」
「そうだよー。俺は海洋神だからねー！」
蒼はそう言いながら現の姿に戻ると優のことを抱きしめた。
「作戦大成功ー！」
「もぉー!!!!優が気付かなかったらどうするつもりだったの!?!?」
「伊吹なら分かってくれるかなーって。でも、そんなことしなくてもやってくれたじゃん！」
「そうだけど!!!!」
「それに優は、心配されるぐらいギリギリを攻める俺が好きなんでしょ？」
「うぅ〜、伊吹〜!!!!蒼が意地悪言ってくる〜!!!!」
優が伊吹に助けを求めると「愛されている証拠でしょ？」と言い返されてしまった。
「さっきから大人しく聞いていれば……どいつもこいつも好き勝手なことをして……｡」
「っ!!!!」
「ファフニール、コイツらのこと任せた。」
青六がそう言って姿を消すと入れ替わるようにファフニールが現れた。
「ったく、ドラゴン使いの荒い人間だな……｡」
ファフニールはため息を吐くように炎を吐き出すと宝聖達を見た。
「邪魔をする者は誰であろうと容赦はしない。フィーべ、アイツらの身動きを封じろ!!!!」
ファフニールが大声で命じるとフィーべは一斉に9人の元へと向かった。
「全員、準備はできてるかー？」
宝聖がそう聞くと8人は頷いた。
「よしっ！そんじゃあ、大手町本部よりも大阪支部の方が最強だということを証明しますか！」
宝聖が上に投げたメダルをキャッチしながら言うと8人は頷いた。
「ハイスピードチェンジ!!!!」
9人がゲートチェンジャーの上にメダルを乗せると9人の服装が変わった。
「ファイヤーストリート、御堂筋レッド!!!!」
「ポイズンストリート、谷町パープル!!!!」
「アクアストリート、四つ橋ブルー!!!!」
「フォレストストリート、中央グリーン!!!!」
「ウイングストリート、千日前ピンク!!!!」
「グラウンドストリート、堺筋ブラウン!!!!」
「ネイチャーストリート、長堀鶴見緑地ライトグリーン!!!!」
「シャイニングストリート、今里筋オレンジ!!!!」
「オーシャンストリート、南港セルリアンブルー!!!!」
「道を切り開きし、9つの道標！高電軌隊ストーリー８(オクタ)!!!!」
9人がポーズを決めると宝聖は「どうだ、赤坂!!!!」と言った。
「お前らよりも絶対にオレ達の方がカッコイイんだからな!!!!」
「張り合うところがそこ!?!?」
「あぁ！これで人気が分かれたな！」
「御堂筋は一体、何のことを言ってるの!?!?」
氷牙がそう言った瞬間、2人の頭にハリセンが当たった。
「っ〜、姐さん!?!?」
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ!?!?早くフィーべを倒す!!!!」
都がそう言うと2人は「分かりましたよ……」と言ってオクターブレイドを出した。
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