Network.23 大いなる精霊

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「バーニングブリザード・ダブルスラッシュ、大国町M21×Y16!!!!」 宝聖と氷牙が同時に攻撃をするとフィーべは全て消滅した。 「マジかよ……。四つ橋との同時攻撃で殲滅って……。」 「これがランク5の能力……。」 「もしくは半分完全覚醒しているからか。」 「半分なのか完全なのかよく分からなくなる……。」 氷牙がそう言った瞬間、ファフニールは2人に向かって炎を吐いた。2人は攻撃を避けるとお互いの顔を見た。 「千日前!!!!」 「はーい!合わせればいいんだね!」 巽が返事をすると宝聖と氷牙は頷いた。 「灼熱の凍結花よ、吹雪け!トリニティブリザード、なんばM20×Y15×S16!!!!」 3人が同時に攻撃をすると周辺が雪景色のように真っ白な世界へと変わった。 「ん?どういうことだ?」 「メトロフォルスのオート解除。」 「はぁ!?!?」 未空の一言に3人は息を揃えて言うと都は「うるさい!!!!」と言ってハリセンで3人の頭を叩いた。 「っ〜!!!!姐さん、少しは加減してよ!!!!」 「してるわよ?あとオート解除ぐらいで騒がないで。聖剣持ちの5人なら有り得る話でしょ?」 「……確かに。」 「それにファフニールが氷のオブジェになったわ。」 「そんなわけ……。」 宝聖がそう言いながらファフニールを見ると都の言う通り氷のオブジェと化していた。 「わぉ……。ホントにオブジェじゃん……。」 「だけどファフニールは自らの体温で溶かしているようです。」 「やっぱりそうなるよな……。」 コスモの言葉に宝聖がそう答えた瞬間、ファフニールは氷を割り炎を吐き出した。 「よくも俺を氷漬けにしたな……。」 ファフニールが翼で竜巻を起こすと9人は飛ばされそうになった。 「四つ橋ー、これって早川チーフが言う『危機的状況』!?!?」 「御堂筋、お前が判断しろ!!!!」 「それができないから困っているんだよ!!!!……じゃあ、多数決!これ、危機的状況だと思う人!!!!」 宝聖がそう言うと全員が首を傾げた。 「堺筋、こうなったら!」 「分かったわ、千日前!」 2人は手を握ると魔法陣を展開させた。 「竜巻は竜巻を跳ね返す!!!!グランドストーム、日本橋S17×K17!!!!」 2人が同時に剣を縦に振ると竜巻が現れ、ファフニールが起こした竜巻を打ち消した。 「なるほど〜。こういうのはスキを与えないのが大事なのか〜。」 輝美は1人で納得すると魔法陣を展開させた。 「目くらましフラッシュ、瑞光四丁目I12!!!!」 上空に向かってディレクションブラスターを放つと辺り一面が真っ白な光に覆われた。 「中央、行こう!」 松が言うと宇宙は頷いた。 「フォレストリーフバインド、森ノ宮C19×N20!!!!」 2人が魔法陣から緑色のツタを出すとファフニールの身動きが封じられた。 「南港、限界まで凍らせるよ!」 「分かりました!!!!」 コスモが返事をすると2人は魔法陣を展開させた。 「完全凍結・フリージングサプライズ、住之江公園Y21×P18!!!!」 ファフニールの全身が凍ると2人は宝聖と都を見た。 「紫煙バーニングスラッシュ、天王寺M23×T17!!!!」 2人が同時に攻撃をするとファフニールは爆発した。 「どうだー!!!!これが大阪支部の底力だ!!!!」 宝聖がそう言うと何処からか拍手の音が聞こえた。 「ほぉー。大阪の路線もここまでの実力だったのか……。」 「お前はラザニア!!!!」 宝聖がディタニアのことをそう呼ぶと都が「なんでやねん!!!!」と言ってハリセンでツッコミを入れた。 「確かに所々にミートソースのような赤が入っているけれど!!!!だとしたらパスタは黒になるわよ!!!!」 「イカ墨って考えればいいだろ!!!!」 「なるほどー。そしたら金色の宝飾はトロっとしたチーズね。……って、違うでしょうが!!!!」 都は再びハリセンでツッコミを入れるとハリセンをディタニアに向けた。 「ヤツはディタニアよ!!!!何度か接触しているんだから覚えて!!!!」 「そうだった。」 宝聖が納得した瞬間、ディタニアは9人に向かって攻撃をすると爆発が起きた。しかし煙が消えたと同時に宝聖がディタニアに向かって攻撃をした。 「以前より力が増したか。」 「あぁ。東京だけが凄いと思うなよ!!!!」 「だが、これはどうかな?」 ディタニアはそう言うとファフニールのいた場所に暗黒石を投げた。 「暗黒石よ、邪悪なる竜を本来の姿に変えよ!!!!」 次の瞬間、巨大なファフニールの姿が現れた。 「お前らに東京のような巨大なロボがないことは確認済みだ。ファフニールよ、その足でコイツらを踏みつけろ!!!!」 「言われずとも分かっている!!!!」 ファフニールはそう言うと9人を踏み潰そうとした。しかしそれは蒼、優、伊吹の3人が同時攻撃したことによって阻止された。 「千日前ー、準備できてるのー?」 「できてるよ!!!!だから3人は渋谷線のことを探して!!!!」 「分かった!!!!」 伊吹は返事をすると蒼と優と共に姿を消した。
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