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桜木町駅から海の方へ向かうと人々が駅の方へと逃げていた。4人が人混みをかき分けるように進むと海が見えた。
「っ!!!!」
4人が目にしたのは海面より現れた白い触手だった。
「うねうねしている……。」
優が嫌そうな顔をすると一輝は優の肩を叩いた。
「見て見て!!」
「あれは……。さっきの双子?」
4人の先に見えたのは白い触手と戦う2人の黒髪の青年だった。
「青いバトルジャケット……。間違いない、あの双子だ。」
「どうする、伊吹。早く行くべきだと思うんだけど。」
小羽が言うと伊吹は頷いた。
「確かに。早く行こう。」
と伊吹が答えると海面からフィーベが現れた。
「フィーべ!?!?一体どういうこと!?!?」
優と一輝が同時に言うとフィーべは4人へ向かって来た。
「あの双子が狙いだとしたら危ない……。早く倒すよ!!」
小羽が言うと3人は頷いた。
「メトロチェンジ!!」
4人は変身するとフィーべを攻撃した。
「副都心、一気に片付けるよ!!」
「りょーかい!」
「サンダーブラスト、要町Y08!!!!」
「グランドスラッシュ、要町F08!!!!」
2人が同時に攻撃すると周りにいたフィーべは消滅した。
「半蔵門、南北!」
小羽が伊吹と優を呼ぶと2人は頷いた。
「こっちも片付いたよ。」
「早く双子のところへ行こう。」
伊吹が言うと4人は双子の元へ向かった。
「だから!!この触手の動きを止めて攻撃するの!!」
「違うって!!動きは止めずに加速させて攻撃を決めた後に止めるんだよ!!」
「そんなのできるわけないだろ!?!?」
「なんでやる前からできないって決めつけるんだよ!!!!」
2人が言い合っていると槍のように鋭くなった触手が2人の間に刺さった。
「チッ、1号!!早くしないとこの槍で刺されるぞ!!」
「そんなの分かってる!!3号は黙ってて!!」
「なんでオレが黙ってないといけないんだよ!!」
3号はそう言うと赤い剣を1号に向けた。
「お前の動きを止めてオレが倒す。」
「なるほど。なら俺もそうさせてもらうよ!!」
1号も赤い剣を出すと2人は戦い始めた。
「あぁー、もう!!なんでこんな状況でも双子は喧嘩してるの!?!?」
フィーべを倒し終えた伊吹達は双子の喧嘩を見てため息を吐いた。その時、双子を狙って触手が迫ってきた。
「ストームスラッシュ、溜池山王N06!!!!」
エメラルド色の光が触手を斬ると優は切断された触手を掴んだ。
「半蔵門!!!!投げるよ!!!!」
「オッケー!!!!」
優が投げた触手をクーラーボックスで受け取ると伊吹は試験管を召喚し、中に入っていた液体をかけると蓋をした。
「これでやることの1つは終わった。後は……。」
伊吹が双子を見た瞬間、周りが見えなくなった。
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