Network.14 青き双子と巨大烏賊

5/21
前へ
/211ページ
次へ
桜木町駅から海の方へ向かうと人々が駅の方へと逃げていた。4人が人混みをかき分けるように進むと海が見えた。 「っ!!!!」 4人が目にしたのは海面より現れた白い触手だった。 「うねうねしている……。」 優が嫌そうな顔をすると一輝は優の肩を叩いた。 「見て見て!!」 「あれは……。さっきの双子?」 4人の先に見えたのは白い触手と戦う2人の黒髪の青年だった。 「青いバトルジャケット……。間違いない、あの双子だ。」 「どうする、伊吹。早く行くべきだと思うんだけど。」 小羽が言うと伊吹は頷いた。 「確かに。早く行こう。」 と伊吹が答えると海面からフィーベが現れた。 「フィーべ!?!?一体どういうこと!?!?」 優と一輝が同時に言うとフィーべは4人へ向かって来た。 「あの双子が狙いだとしたら危ない……。早く倒すよ!!」 小羽が言うと3人は頷いた。 「メトロチェンジ!!」 4人は変身するとフィーべを攻撃した。 「副都心、一気に片付けるよ!!」 「りょーかい!」 「サンダーブラスト、要町Y08!!!!」 「グランドスラッシュ、要町F08!!!!」 2人が同時に攻撃すると周りにいたフィーべは消滅した。 「半蔵門、南北!」 小羽が伊吹と優を呼ぶと2人は頷いた。 「こっちも片付いたよ。」 「早く双子のところへ行こう。」 伊吹が言うと4人は双子の元へ向かった。 「だから!!この触手の動きを止めて攻撃するの!!」 「違うって!!動きは止めずに加速させて攻撃を決めた後に止めるんだよ!!」 「そんなのできるわけないだろ!?!?」 「なんでやる前からできないって決めつけるんだよ!!!!」 2人が言い合っていると槍のように鋭くなった触手が2人の間に刺さった。 「チッ、1号!!早くしないとこの槍で刺されるぞ!!」 「そんなの分かってる!!3号は黙ってて!!」 「なんでオレが黙ってないといけないんだよ!!」 3号はそう言うと赤い剣を1号に向けた。 「お前の動きを止めてオレが倒す。」 「なるほど。なら俺もそうさせてもらうよ!!」 1号も赤い剣を出すと2人は戦い始めた。 「あぁー、もう!!なんでこんな状況でも双子は喧嘩してるの!?!?」 フィーべを倒し終えた伊吹達は双子の喧嘩を見てため息を吐いた。その時、双子を狙って触手が迫ってきた。 「ストームスラッシュ、溜池山王N06!!!!」 エメラルド色の光が触手を斬ると優は切断された触手を掴んだ。 「半蔵門!!!!投げるよ!!!!」 「オッケー!!!!」 優が投げた触手をクーラーボックスで受け取ると伊吹は試験管を召喚し、中に入っていた液体をかけると蓋をした。 「これでやることの1つは終わった。後は……。」 伊吹が双子を見た瞬間、周りが見えなくなった。
/211ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加