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昇降口から広い廊下に出てそこを進んで行く。壁には何か赤黒い跡がべったりとこびりついているように見えた。それはよく見るとある教室に続いているようだった。歩く度に床が軋み鈍い音が反響した。半透明な人影が何体も浮遊をしていたがさして力の無いそれらは無視し、奥へと進んで行った。
妙に赤いべたつきが激しい部屋を発見した。廊下まで溢れだしている謎の液体……まだ新しいようで固まってはいない。
私は固唾をのみ教室の扉に手を掛けた。少し深呼吸し一気に開いた。建付けが悪いのか何かに引っかかったように半分までしか開かなかった。
半開きになった扉から室内へ入った。するととんでもない光景が目に入った。
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