0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
家政婦のお仕事は、簡単に言えば家事代行です。クライアントによってご依頼はさまざまですが、今回はクライアントが所用でご不在の間のお留守番と、それに伴うお子さんのお世話がメインで、あとは簡単なお掃除と、それからお洗濯を任されています。
「イズミさん、お手伝いするー」
「はーい、ありがとうございます」
ルナちゃんは、今まで見てきたどんな子よりも人懐っこくて、何をするにも後ろをついてきます。
今はベランダで一緒に洗濯物を干しているところです。お家も大きければベランダも大きくて、真ん中にはテーブルが置いてありました。今は隅に寄せてありますが、あとでお茶会にするのもいいかもしれません。
「次はこれをお願いします」
「はーい」
子どもなので手際は相応ですが、そこは私がルナちゃんに見つからないようにちょっとだけ手直ししてあげます。
「はい、これで終わりです」
「やったー!」
ルナちゃんとハイタッチ。ルナちゃんはそのままリビングに入ります。その先には、
「ルナ、あんまりお手伝いさんを困らせちゃダメだよ」
「はーい……」
ルナちゃんはシュンとしていますが、そんな姿もかわいいです。
最初のコメントを投稿しよう!