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「ねぇ、知ってた?私たち、樹くんがきっかけで仲良くなったのよ?」
「そうよ!うふふ」
顔を見合わせながら嬉しそうに笑っているミカとカオリに、樹はビックリして答えた。
「え?同じ会社で元々仲良かったんじゃないんですか?」
「会社は同じだけど、私たちを結びつけてくれたのは樹くんなの」
今では休みの日にも一緒にショッピングに行ったりしているそうだ。
「そうなんですか。そんなお二人のきっかけになれてたなんて、嬉しいです」
樹のカクテルで夢を見て、そしてその夢から覚めてもまた夢を見たくなる。
今見ている夢は幻ではなくて現実のはずなのに、どうしてこんなに心地良いのか不思議だ。
「樹くん?」
「何ですか?」
ミカとカオリはお互い顔を見たあと声を揃えて言った。
「こ、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」
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