最後の話。

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最後の話。

ずっと一緒にいたかったね。そんな言葉を涙とともに溢し手を繋いで空を見上げた日。あの日輝いてた星はまだそこに存在しているのだろうか。 高校1年の冬。 東北にあるど田舎から親の転勤を理由に東京にある高校に転校することになった。元々内気な性格なこともあり、正直ネットでよく見るあのキラキラ輝く東京に馴染めるのかどうかとても不安だ。それでも、東京に行くのは悪いことばかりではない。アイドルやアニメが好きだと、東京を中心にそういうものって展開されていくから、友達ができなくてもいいかななんて思ったりもする。でもやっぱり原宿とか渋谷とか憧れるしそんなところ自分1人では行けないから友達はなるべく作れるようにしないと。 なんて、無限ループするようなことを考えながらこの街で見る最後の星を見上げる。
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