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『Navi』は確かに浸透した。
しかし今は次のステージに世界は変わろうともしていた。
『Navi』を越えるAIを開発をこぞって行われていた。中国の『百眼晴』は既に『Navi』の64倍の処理能力と桁違いの記憶力があると。
そんな話は『Navi』の会社の瀬戸の耳にも届いていた。今度はもっとすごいものが出来ると期待されていた。
しかし、瀬戸の職場に『Navi』を越えるような開発も準備もまるでされていなかった。それは会社の中でも不穏な空気を産んでいた。
「何でうちの会社は新しいAIの開発をしないんだ?」
「分からないよ。瀬戸さんは断じて許可しないんだよ。今の『Navi』のアルゴリズムに欠陥が無いか調べるばかりで。」
「今、警官が新しいAIをSYSTEMAを作ってるらしい。人手も少ないし、今は引く手数多だぞ。」
そんな会話は瀬戸の耳にも届いていた。しかし瀬戸は焦ることもなく部屋に。
「俺が…『Navi』を更新しない。当たり前だよ。
だって。
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