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そんな『Navi』は海外にも進出。アメリカで大統領選挙に勝利した、ローガン大統領も使ったことで話題を呼んだ。「『Navi』は家族に並ぶ信頼おけるパートナーと言える。」と称賛の発信もあったくらいだ。 そんな『Navi』について取材や意見が幾度も出ている。肯定的な意見も多い中、一部の科学者から脳の退化を招くことや、陰謀論に近いながら氾濫が起きるとか。また老人や子どものどこまで使わせるかなどの話も出ている。 それらを払拭しようと『Navi』のシステムを運営する会社の代表がメディアに出ると。今日はその日を迎えた。 「…本日のゲストは『Navi』のシステムの運営を行う株式会社NAVIGATIONの代表の瀬戸 大道(セト ダイドウ)さんです!よろしくお願いいたします。」 瀬戸は細身の男性だ。二重の目は大きく、アイドルにも相当しそうな出で立ち。整った髪型から知性を感じる。そして取材陣に頭を下げた。 「…この度は我が社のシステム『Navi』をご利用いただきありがとうございます。」 礼儀正しく頭を下げるその様子から取材や各メディアが取り上げている。 「…では…早速なのですが…。 AI『Navi』。こちらは大変賢いと。アメリカのローガン大統領も称賛していると。そんな中AIは我々人類より賢くなったり、反逆したりと不安する声も上がっていますが、いかがお考えでしょうか?」 瀬戸は各方面の取材陣の方をしっかりと見て答えた。
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