Navi

漆

神崎は外へ出て車を走らしていく。
「美桜が…危ないかもしれない！」
悪寒が絶えずしているが、その予感はすぐさま的中した。

車は信号で停止するが、信号が一向に変わらない。　
「クソっ！どうなっている！？」
神崎は怒りで車を進めようとすると、左右から二台の車が突っ込んでくるように道を塞ぐ。ギリギリ神崎は車を止めたので、接触はないものの、交差点に突っ込んできた車のせいでとても車は使えない。

「仕方ない！」
神崎は自分の足で走り出した。

その後ろで交差点から突っ込んできた車の運転席から運転手が。その手にはスマホが。
「『Navi』。Naviを使い続けるためにはどうしたらいいの？」
『先程逃げた男性は私『Navi』に対して不信感を募らせて焦りなどの生理反応が見られております。彼が動くことで生成ＡＩについて規制のかかる可能性が僅かですが上昇します。』
「そうか…じゃあ……止めないとな。あの人を止めるにはどうしたらいい？」
『先程、交差点で優先を破り事故を誘発する作戦が失敗して更に不信感を抱いています。そのために身体的に行動できない状態に追い込むのが良いでしょう。ただし、あまりに数多の人による一斉行動については後に生成ＡＩの活動について妨げの議論と発生原因となります。物理的に過失による事故によって、全身を強く打つことで確実に止めれます。』
「…効率よくあの人を殺すにはどうしたらいいですか？」
『…娘の美桜さんの病院に向かいます。そこには事故発生件数が４件ある交差点があります。』
「…じゃあ…そこで轢くか。」
運転手はすぐさま車を動かした。