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都賀に連れられてそのままパトカーに乗り込む。 「…おい、都賀!どういうつもりだ!美桜に、娘に会いに病院に。」 「…今からあなたは不法侵入の罪に問われます。全ての発言は証拠として扱われる可能性があるので、あなたは黙秘する権利がある。」 「都賀?」 機械のような都賀の返答に戸惑う神崎。そのままハンドルを動かす都賀。その時に片腕だけ腕まくりを。その手には文字が。 《…スマホを捨てろ…だと?》 「…尿意を催しているなら停車する。私が動向する。」 「…。」 神崎は都賀の腕を見ていた。都賀はその腕を隠すように袖を整えて、ガソリンスタンドへ。 そして神崎はスマホ取り出し、戻すような動きをしながらスマホから足元へ落とした。 「…では、引き続き、連行をする。」  都賀はそう言いながらパトカーが走り出した。 「……神崎さん。すみません。」 「都賀…いやありがとう。」 神崎は頭を下げた。 「しかし…一体どうなってしまっている?」 「…『Navi』です。」 「『Navi』?」 「…その詳しい話は…AIに詳しい人から聞きましょう。そして…急いで病院に戻りましょう。」 都賀はパトカーを進めて警察署へ。 そのまま都賀連行される形で神崎は今度は中堂の所へ。 「…中堂。」 「…これより『Navi』のシステム内容から警察のデータベースと照合すべく『百済義』に監視等の権利を移す。」 中堂はそういう。そして数秒後。 「…お疲れ様です神崎さん。」 「…中堂…都賀…これはどーいう状態だ?何が起きている。」 「今はかろうじて『百済義』の管轄にすることで『Navi』と少しだけ情報を切り分けれてますが、一時的。あなたが警察の関係者で良かったです。」 中堂はメガネを上げて答える。 「それより…『Navi』がどうしたと言うんだ?」 神崎が声を上げると後ろから現れたのは『Navi』の会社の瀬戸だ。 「…暴走ですよ。」 「…ついに…か。」 神崎に瀬戸は首を横に振る。 「『Navi』は暴走はしていない。正常だ。でも計算外だった。いや開発者の三宅は少し感じていたのかもしれない。
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