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足にネジが入ってる感覚にも慣れてきた。
リハビリも終えて、修理の済んだ愛機に跨がる。
エンジンをかけた真夜中の街。
自分はここだと言わんばかりに、高らかに鳴らす。
ネオンライトとテールライトが踊る中、隣を見る。
今日も、アイツだけがいない。
あの日、全身が痛み薄れる意識の中、アイツを見るが顔が見えない。
自分が目を覚ました時、アイツは目を覚まさなくなっていた。
全てが済んでいた、ある真夜中。
それでも今日も、アイツを探すように夜を駆け、声を上げる。
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