1.人形と探偵とコスプレイヤー

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「あ、真希だ! おはよー」  通学路の信号の向こう側で、梨沙と未菜に合う  おはようと手を降り、2人の元へ向かう  梨沙は徒歩、未菜は自転車通学のようだ。  梨沙に合わせる為、未菜は自転車を押していたのだろう  信号が青になる 「うん」  3人は学校へと歩きだす 「2人ともいつも一緒に登校してるの?」 「そうだよ。ちなみに彩と校門前でよく会うよ」 (3人だいたい同じ時間帯に着くんだね)  前は3人一緒に校舎に入っていたのだとか  最近、彩はバス通学で先に教室に着いているのが多くなったらしい 「真希ちゃんもこっち通るんだね。気付かなかったよ」 (今まで会ったことも、話したこともなかったもんね) 「うん。私の家と事務所がこっち側にあるから」 「そう言えば、探偵事務所って花の園の中にあるんだっけ。いい場所だよね」 「旅行雑誌に載るくらい名所だし。あの景色を毎日眺めてる真希が羨ましい」 「フフッ。じゃあ今度おいでよ。花の園のパスタ凄く美味しいよ 」  そう言うと、2人は目を輝かせた 「マジ?じゃ彩も誘って行こうよ」 「いいね。パスタ食べみたい」 「おいでおいで。一緒に食べよう」 「もう。真希最高」 「そんな大袈裟な」  そう話しているうちに、校門に着く (話をしてると、あっという間だね) 「そう言えば今日、3組と合同体育があるんだっけ。真希ちゃん一緒だね」 「うん、そうだね」 (2日連続で体育とか、最悪……。体力もつかな……) 「昼休み前に体育とか、マジでだるいよな。体力テスト終わったのが唯一の救いだよ」 「でも、梨沙は運動得意じゃん」 「まぁ、そうなんだけどね」  1組に着き2人は教室に入っていく 「じゃあ真希。また後で」 「体育で会おうね」 「うん。また後で」  2人と別れると3組の教室へと向かう 「さて……」  席に着くと、鞄の中を確認する  体操着と弁当を入れてる鞄に、真希は違和感を感じていた (やっぱりか……)  明らかに体操着とは違う物  上着とズボンの間に琥珀が入っていた 「もう……」  誰も見てないことを確認し  鞄を持ってトイレへと駆け出した  トイレには誰もおらず、手前の個室へと入った
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