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 これは人には見えないが、『iMagi+CA』は、それを目印に通信を実現する。その際、『iMagi+CA』からLCLというものを発し、思念光と『iMagi+CA』を中継する。これをLCL通信と呼んでいる。思念光の波長は一人一人ユニークで『iMagi+CA』はそれを個別IDとして認識する。  『iMagi+CA』の登場により人はデバイスを介さずに、頭の中でウェブを利用することが可能になった。以前はWeb10.0と呼ばれていたが、大きな飛躍を遂げたことで業界内ではWeb13.0と数字を上げていた。  一方の世間は『iMagi+CA』に一目置いていたため、iMagi1.11時代などとマスメディアが広めていった。これにともない、インターネット上にあったSNSはiマギの中に場所を移し、思念を通すSNSはより自分に近づく形となった。進化形SNS―E-SNS―ともてはやされることになった。  このE-SNSは、以前までの文字や音声、映像などのメディアだけでなく、心・思念すらも共有することが可能になった。しかし、思念の情報量が爆発的に増えたことで多くの問題が指摘されてもいた。
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