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「そう。わかった。おやすみなさい、薫君」 「おやすみなさい」 牡丹は満ち欠けた月を見ながら静かにカーテンを閉めた。 ――満月は次の日から欠けてしまうけど、十四日目の月には明日がある。明日という希望が……。
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