Bパート 前

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 やはり、最初の被害者を疑うべきか。だとしても、動機が全くわからない。二週間前の放課後、揚羽さんが第一の被害者となってから、一日おきに被害者が続出。二人、三人と増え、ポニーテールはやめましょうと案内してみたものの頑なにポニーテールをやめず、被害に遭ってしまった四人目と五人目。今はほぼポニーテールをしている女子生徒はいなくなった。それでも『ショートカット推進委員会』ならぬポニーテール狩りの犯人は、また狩りに来るのだろうか。  薫は午前中、そんなことをずっと考えていた。昼休みになり、黄柚子が言っていた通り生徒会長が直々に薫の元へやって来た。結局、薫は蜘蛛手先輩の失踪事件の手伝いをすることになった。当然、断る理由がなかった。  早速、その日の放課後、生徒会室にて生徒会会議に薫も出席した。薫は黙って会長ら生徒会メンバーのやりとりを聞いていた。
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