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 クルーたちは、遠深黒海と聞いてざわついていた。中には怯えるやつもいれば、祭りになるくらいの仕事は何だと騒いでいるのもいる。  海の船乗りでさえ恐れる海域。海流、天候と何も先読みができず、いくつもの船が沈んでいるという。  セリパラ号はゆっくり港を離れ、船首を回転させ、ただただ空の広がる雲の大海原を飛んでいく。
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