第2章 二匹目 赤星稲穂 Aパート

4/4
前へ
/193ページ
次へ
 さっき薫が守ってあげられなかった人とは、この子のことなのだろう。しかし、守れなかったと薫は言っていたに、なぜこの子はここにいるのだろうか。守れなければここにはいないと思う。牡丹には矛盾しているように思える。  女の子は自信に満ち、何にも負けない強さを感じるのに、薫の中では何が起きたのだろうか。牡丹が考えていると、薫が語り出した。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加