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第3話
二匹の猫はとても仲がよく引き離すのは可哀そうだったので。
私は小さい猫さんを抱っこし、大きい猫さんと片手を繋いで歩き、古いアパートに連れて帰りました。
「今日からは二匹と一人暮らし!」
私はもう独りぼっちじゃありません!、そう思うと嬉しくて堪りませんでした。
大きい猫さんは体に毛が少なくて寒そうだったので、押し入れに残っていたお父さんの服を着せてあげました。そして大きい猫さんと小さい猫さんの首に、お揃いのリボンを結んであげました。
こうして、一人で暮らすのが寂しくてさみしくて限界だった私の生活は一変したのです。
夜は畳の上で二匹の猫さんをモフモフなでながら、お布団をかけて眠りにつきます。そして眠る前に愚痴を聞いてもらいました。
「お父さんが出ていく日に言われたの、血が繋がってないから私は娘じゃないし家族じゃないんだって…」
「お母さんが出ていく日に言われたの、新しいお父さんと弟は血が繋がっているけど、私は他人だから一緒に連れていってもらえないんだって…」
「にゃあっ!?、にゃあああああああ~…っ!」
話を聞いてくれた大きい猫さんと小さい猫さんは悲し気な鳴き声を上げました。
そして小さい猫さんが私にすり寄り、大きい猫さんが心配そうに私の頭をポンポンと撫でてくれたのです。
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