生真面目××とサボり魔〇〇

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俺はベランダの引き戸を開けたまま、スマホに入ったままのPDFをLINEに送り付けた。やや伸びた髪を握り締め、ドカッとソファに腰掛ける。 「書き直しって来なければ良いんだが…」 重苦しい自分の溜息で部屋が埋まるかと思った。そのくらい1ヶ月に1回ある、『恒例行事』が大嫌いなのだ。 「やっぱり応募しなけりゃあ良かったのか…?」 でも俺の才能を認めてくれた大学の時の教授が、勝手に俺が書いた『』を応募してしまったのだ。罪を問うのはソイツで、俺は悪くない。 俺が応募した訳じゃあない。
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