生真面目××とサボり魔〇〇

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俺はソファから立ち上がり、コップに水を入れて一気に飲み干した。それだけでも大分、夏バテした身体がシャキっとした気がする。 ここ最近は『仕事』が忙しくて、主に俺が自主的にサボったのが原因だが『カンヅメ』にされたのだ。それからは、食事を抜きにしたり、晩酌の時間を無くしたり、俺なりに努力はしてみた。 でもやはり染み付いた『平凡』を削り取ってしまうと、気力は湧かないもので。全然出来なかった。『仕事』が。 ボーっとしているだけで、1時間が過ぎていた。 いつの間にかスマホには、LINEが入っていて開いてみると 『午前7時にそちらに向かいます。逃げるなよ』 「はいはい」 届くはずのない相槌を打って、スマホをリビングのテーブルに放置し、俺はまたベッドに沈んだ。 というかもう、7時なんだけれど。
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