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私は、彼らの後ろにそっとついていきました。
路地裏を出ると、そこには大きな広場があります。
その大きな広場の傍らに、高校生2人組の姿を見つけました。
私は遠目に彼らをじっと見ていました。
女の子の方が、何か話しているようです。
話し終わると、男の子の方が、女の子をギュッと抱きしめました。
表情まではよく見えませんでしたが、2人とも、嬉しそうでした。
彼の手がほどけると、ふと、彼は私と目が合いました。
愛想笑いする、彼。
また見てしまったという自分への戒めを感じました。
そして、彼女とも目が合いました。
顔を赤らめる、彼女。
2人は、目線の先が同じだと分かると、少し恥ずかしがっているようでした。
その様子を見た私は、何故か彼らとの縁を感じました。
末永く、お幸せに。
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