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私、見てはいけないものをみてしまったみたいです。
あっさりと振られてしまう、彼の姿を、路地裏でみてしまいました。
彼は力ない足取りで私の方に向かってきました。
元気のない、今にも倒れてしまいそうな、そんな足取りでした。
彼はまだ私に気づいていないようです。
ふと、彼の足が止まり、目線を私の方に向けて、愛想笑いしてくれました。
「あの、僕の、見てました?」
「あ、見てしまいました、すみません」
「いえ、全然大丈夫です」
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