舎弟の恋。

11/17
前へ
/17ページ
次へ
充くんとは、まあ上手くやっている。 兄さん方にはよく懐いたなと誉められた。 誰にも今まで懐いてないらしい。 俺は車で充くんを学校に送り、帰ろうとした。 そこに急に人影が見えて、助手席に入ってきた。それは、若だった。 「な、なんですか?若!」 「それは、こっちのセリフだ。いいから車を出せ。」 「はい…。」 久しぶりに会った若はやはり綺麗だった。 若の指定した駐車場に俺は車を停めた。 「なんで、出ていった?」 「若には関係ないです。」 「君、ショタコンなのか?」 「は?」 「今度の若はずいぶん若いらしいじゃないか。」 「充くんはそういう対象じゃないですよ。」 「じゃあ、何で俺の傍から離れた?」 「若が好きだから、違う人に片想いしてる若の側にいると辛いんですよ。」 言ってしまった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加