舎弟の恋。

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とても大きな日本屋敷に着いたら、俺は車を下ろされた。 「若がお前を呼んでこいと、言ったんだ。」 「若?」 「とにかく付いてこい。」 「早く帰せよ。」 「それは俺が決めることじゃねえ。」 日本間に通されると、スーツを着たイケメンが座っていた。 「君がここのところうちのシマで暴れてる高校生だな?」 「それがどうした?」 「学生同士のケンカならいいが、お前に病院送りにされた中にうちの舎弟がいた。そのお礼はしないとな。ケジメがつかない。」 「俺はケンカを買ってるだけだ。自分から売ってねえよ。」 「さて、口のへらない野郎をどうしたものか。」 たぶん、きっと俺はボコボコにされる。 逃げ場もない。
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