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「おい!起きろ。若はもう朝食の席についてるぞ!」
「すんません!」
「早く行け!」
そんな感じだった。舎弟を始めた頃は。
学生だった頃は、夜中まで起きて朝も遅かったから。
そんな感じで、朝から晩まで、若頭について歩くのが俺の仕事だった。
「仕事は慣れたかな?」
「まだ…。ちょっと。」
「早く覚えてもらわないと困る。」
若は静かだ。
イメージの極道と違った。
でも、やっぱり取り立てのときは、逆に静かな方が後ろで見ていて怖かった。
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