舎弟の恋。

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最初は何で俺がヤクザにって思ってた。 だけど、だんだん若について一緒にいるうちに俺と2人きりのときにだけ、柔らかく笑ってくれていると気がついた。 だんだん心開いてくれていると。 俺も若に心開いていた。 若にだけ。 若のためだったら、俺はヤクザでいていい。 「好きな人とかいないのか?」 「な、なんです若、急に?」 「いや、君はしばらくここにいるけど、女性の話を聞かないなと。」 「若はさぞモテてるんでしょうね?」 「仕事が忙しくて、それどころじゃないよ。」 「俺も好きな女性なんていませんよ。」 好きな男ならいるけど。 それは、叶わない恋だった。
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