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俺は、中学から高校までずっとケンカばっかりしていた。
毎日怪我をしていたが、負けしらずだった。
将来は何者にもなれないと、毎日を悲観して生きていた。
そこに、黒いスーツを着た強面の男が立っていた。
「お前、ここら辺でケンカしてヤンチャしてるそうだな。」
怖かったけど、震えを抑え、俺は言った。
「は?そうだけど、何の用だよ?」
「若頭が呼んでいる。」
「何で俺が行かなきゃいけない?」
「うちのシマで暴れたらどうなるか分からせたいんじゃないか。」
俺はあっという間に男達に囲まれ、車に連れ込まれ、連れ去られた。
それは、高3のときの話だ。
何年前かは、もう忘れた。
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