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 パーティー会場の客は徐々に会場を後にして、賑わいはもう枯れ始めていた。Louisから解放された私は、Dennisを探した。話の続きをしなければならない。なぜ私が幸せだったらいいと言ったのか。彼は幸せなのか確かめたい。彼の目を見て聞きたい。  閑散とした会場で人を探すのは容易だが、二階もあり、広すぎてDennisを見つけることはできなかった。もう既に帰ったのだろう。彼は話の続きをしたくなかったのだろうか。私の言葉の意味を知りたくはなかったのだろうか。私は焦る自分を宥めて諦めさせる。駐車場に向かって、車でLouisを待つ。やはりDennisとの間には、何も起きずに終わっていくのだ。  車中で一言も発しなかったLouisが、家に入ると堰を切ったように話し出した。それは興奮を抑えた調子だったが、明らかに動転した口調だった。 「君たちはどういう関係なの?君とDennis。」  まだ続く詰問に戸惑いながらも、誠実に答えようと思った。彼に対してもともと誠実さなどない自分の言い草に呆れる。もう私の役は崩壊している。 「どういう関係って、ただ大昔にちょっと一緒に仕事をしただけよ。さっきも言ったじゃない。」 「彼のあんな目つき、おかしいだろう。ケイの態度だって変だったよ。」 「久しぶりに会ったからびっくりしただけよ。」  Louisに指摘されたことが、私にはよくわからなかった。私がどんな視線でDennisを見ていたかを客観的に見ることはできない。Louisは私たちの様子を見ていたのだろうか。 「・・・」 彼は明らかに憤慨していて、私の答えを認めない。 「ごめんなさい。私、そんなこと言われても、わからない。」 「それに君たち二人の・・・普通じゃないよ。何かあったんだろう?誤魔化されないよ。まだ続いているんじゃないの?」 「何もないわよ。昔の知り合いだっていうだけ。もう五年以上も前のことよ。」  彼がこんなに混乱して私に怒りを表したことはなく、私は驚きと戸惑いの中でなんとか彼を落ち着かせようとした。Dennisのことを明かさなかった些細な隠し事が、意図せず鮮やかな色を持ってLouisに見つけられた。 「・・・」  質問はもう終わったが、不満そうなLouisは納得のいかない気持ちを負ったままのようだった。  その後も彼が気持ちを切り替えてくれるように、普段通りの生活に引き戻そうとしてみた。その試みは、彼の気持ちを繋ぎ留めたいという思いではなく、安定した生活を維持する目的のために行われる。数日経っても、Louisは疑いの壁を立てたまま私と接していた。彼を失望させてしまったことに罪悪感を感じたが、既に終わっている過去に、こんなにやきもちを焼くとは思わなかった。それとも彼は私の仮面と顔の隙間を覗き込んだのだろうか。私の醜い正体を目にしてしまったのだろうか。
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