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守ってあげたい
「はじめまして…だよね?」
いつもの道を散歩してたら、そこに『あなた』がいた。
「ねぇ、そうだよね…?」
聞いても答えてくれない。
聞こえてないのか、聞こえてないふりしてるのか、人見知りなのか、それとも…。
「ちょっと待ってて!」
―もし私の予想が正しいのなら、あの子は話せない。正確には声を出すのが怖くて話すのも怖いんだ。だったら筆談をすればいい!
そう思った私は、すぐに家へと足を向け走り出す。
あの子が…誰かに連れて行かれないように、全力で走っていく。
―どうしてかわからないけど、あの子は…私が守ってあげたい…!
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