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―遅くなっちゃったけど、まだいるかな?
家に帰ってから来希に、あの子を連れて帰ってきていいかとか聞いてご飯とか色々してたら、こんな遅くなってしまった。
―あの子、大丈夫かな?
"待ってて!"といった場所に来希と一緒に行ってみる。
そこにちゃんと待ってくれていた。
「…あ!よかった!まだいた!」
本当に良かった待っていてくれて。
見ず知らずの私からの言葉を信じて、この場に居てくれて本当に良かった。
これでこの子を…きっと助けられる、守ってあげられる。
―待っていてくれなかったらどうしようかと思った…
『…どうして?』
私の言葉を信じて待っていてくれた…声を出すことができないと私が思っていた子が"声"を出して、私に、私達に問いかけてきた。
それと同時にこの子は、私が最初会ったときより怯えていた。
とある"もの"を見ながら―――
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