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5
なんと、アリスのお父さんが、戦争をしかけてきたのです。
アリスはお父さんのもとにいき、言いました。
「お父様! おねがいです。戦いをやめてください!」
「ほう。わしに口ごたえできるな。おまえの役目は、国王がわしに刃向かうことがないよう、見張ることだぞ」
「で、ですから、カール様にそのようなご意思はありません!」
「だまれ! もうこの国はいらぬのだ。戦争をとめてほしければ、国王の首を持って来い!」
それは、とてもざんこくな言葉でした。
アリスはカールを愛していました。愛している人をころすなんて、できるはずもありません。
アリスはお父さんを、キッとにらみつけました。
「ぜったいにいやです! カールさまのことも、この国のことも、これ以上、すきにはさせません!」
アリスははじめて、お父さんにはむかいました。
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