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相合傘、そして…
魔王こと真王を嫌でも意識するようになった
本来なら伊達先生をそっと見つめて、ひっそり過ごすはずがとんでもない騒がしいことに……
これから始まる巡り合わせの中で、私はどうなっていくのだろう
————— — — — — —‥ ‥ ‥ ‥ ‥
雲行きが怪しい今日は、傘をしっかり携えてきたから大丈夫‼︎
多少雨に降られても、豪雨に見舞われても、人の気持ちはこの雨のように流れていく
同じ場所に留まることはなく、常に変化していく ——— — — —
……あれっ?
帰ろうとして駐車場に向かおうとしたら、丁度伊達先生が出入口にいた。けれど、外はあいにく雨
先生、傘忘れたのかな?車まで行けずに困っているみたいだから思わず声をかけてみた
〝先生、私、傘持ってるから一緒に車まで行きましょう〟
〝あっ、ありがとう……助かるよ〟って、返事した先生の顔がなぜか赤い?⁇
〝相合傘ですね!〟って言った途端、先生の耳が真っ赤になっちゃった
……若い者たちのこれから起こる変化を知ってか知らずか、あの日のような夕立が優しく二人の傘に降り注いだ……—‥‥—……。
これから先の恋模様を物語るように、今まで降っていた夕立が気づけばいつしか止んでいた———
— 完 —
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