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「っ…お前の口の中サイッコー…マジ名器だわ…」
「ん…ありがと…」
「いや…喋りながらはエグっ……」
俺のことを呼ぶときには
おい、お前、とか。とにかく名前を呼ばない
「あー…ヤバい…イきそっ…」
口の中に出したあと、愛しそうに俺を…俺の後ろにいる大地を見るんだ
その目が俺に向いたら、それ以上に嬉しいことなんてないのに
目の前にいるのに、まるで俺はこいつの目には写っていないみたいだ
「あ…そのまま飲んでみて?」
……ゴクッ
「ハハッ、飲ザー飲ザーw」
頬に手をやると、そのまま抱きしめられる
「愛してるよ…大地」
「…」
「…なぁ、こうた。キスしてやろうか?」
「えっ…」
「…ハハッ、嘘だよザーメン臭ぇ」
もう一ヶ月以上続けているのに
期待した俺が馬鹿みたいだ
「……」
「え…ごめん、何?」
「なんでもない。こうこう、もう帰っていいよ」
「…うん」
「また明日、ね?」
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