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「…千代…千代、朝よ。」
「!?…あぁ、夢だった。」
千代はベッドに戻ってきた。
そして公園で遊ぶ時間に。
やっぱり夢、やっぱり魔法。
千代の前にはお友達。でも千代はまだ『いつもいる子』。
夢の中みたいに遊びたいな。
魔法じゃなくて遊びたいな。
千代は夢の中の自分を思い出す。楽しく遊べる姿を。そしてその前の勇気を出して言えた言葉を。
頭の中で繰り返しながらお友達に近づく。
「一緒に!遊ぼう!」
今度は裏返ることなく言えた。お友達はギョッとしながら千代を見た。
あれ…魔法と違う。
女の子のお友達が一言。
「…お名前は…なんて言うの?」
「え、…あぁ…あと、…千代です。」
「千代ちゃん?千代ちゃんっていうんだって!」
女の子の声で皆が拍手。夢とは違うけど、千代は皆とお友達になる事が無事に出来た。
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