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源氏の君は宮中に帝からもらった部屋もあるので、そこで普通に暮らしています。
葵の上など、キレてもいいと思うんですけど、この人はそんなことしない。
逆に嫉妬していたら、違ったのかもしれませんね。
外泊しまくっても何も言わないとか仮面夫婦ですもんね。
左大臣とかもキレずに、むしろ左大臣の息子たちは源氏のご機嫌取りで大忙し。
左大臣の息子と言っても、葵の上と母親が違う者もいるわけですが…
葵の上と母親を同じくする息子がいました。
葵の上にとっては兄にあたり、源氏にとっては義兄にあたる人です。
年も離れ、この義兄は遊び人だったので、性格も違うわけですが、なぜかウマがあいよく一緒につるんでいました。
仕事の時だけでなく、暇な時に光る君がいる淑景舎をおとずれては遊んでいました。
この人こそ、かの有名な頭中将です。
この初登場シーンで頭中将という仕事をしていました。
この後もずっと登場し続け、もちろん出世もするのですが、こんがらがるのでずっと頭中将と呼びます。大臣になっても頭中将です。
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