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この帚木の最初のシーン、雨夜の品定めは、
●宮中×五月雨という情緒ある背景と
●男達の女というものに対する意見
という、今も昔もかわらないものを見ることができるシーンです。
ほんと、女に対する男の意見が現代とほとんどかわらんので、読んでておもしろいっすよ。
最初は、頭中将が暇つぶしに源氏の君が持っている手紙を見たがったことから始まります。
ご存じの方も多いと思いますが、この頃の恋愛は次のような順序でした。
●噂を聞く(どこどこの誰々がかわいいらしい)
●見に行く|ω◉`)
●手紙のやり取りをする(恋文)
●夜に女の元へ行き、あう(やる)
3日間通うと結婚扱い(正妻とは限らない。正妻は光る君と葵の上のように政略結婚も多い)
頭中将は、あまり女の話をしない源氏の手紙を見たがった(どんな女とどんなやり取りをしているか知りたがった)というわけです。
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