雨夜の品定め

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もちろん源氏の君は嫌がります。 そもそも本当に見られて困るもの、大事なものは人に見えるところには置いていません。 頭中将がどうしてもと言うので、いくつか見せてあげました。 頭中将はこの筆跡はどこどこの姫では?なんて推理ゲームを楽しみます。 当たっているものも、見当違いもありますが、源氏は特に反応を見せません。 (なんか想像したら萌えますね) あまり相手をせずに、頭中将がそろそろ飽きたところですっと手紙を取り返します。 「あなたの方がたくさんの手紙を持っているでしょう。それを見せてくれるなら私のも見せてもいいですよ」と源氏の君は言います。 ↑上品な喋り方なので今風に言うとこんな感じかな。
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