雨夜の品定め

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「あなたに見せる価値のあるものはないですよ」と頭中将は言います。 そのうち、女に対する評価になっていきます。 源氏よりも年上の頭中将は、「完璧な女などいないと気づいた」と言います。 ●上っ面の感情でそれらしいことを手紙に書く女、男の言うことに理解のある振りをする女 ●他の人を軽蔑する女 こんなのが多いと言います。 そもそも深窓の姫君などというのは大切に育てられてるんだから(働いてもいないし教育を受けるだけなんだから)、一つくらいいいところ、得意なものがあるものだ。 それに、仲を取り持つ者(←これがないまま普通に家に忍び込めたらやられ放題ですからね、さすがに必要です。)は長所しか言わないんだから、結婚してからあらが出ることが普通だ。 ↑ 現代の結婚にもあてはまる。 ほんとに見られたくないところや自分の嫌なところを見せて結婚する人がどれだけいるのか… 一緒にいる時間が長くなるほど取り繕ったものはバレるし、気持ちが冷めればどんどん嫌なところが見えてきますよね。 嫌なところも全て含めて愛せるのが本当の愛ですね。
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