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もちろん、いいことばかりではありません。
後宮の作りとして、位の高い妃は帝の寝室により近い建物に住んでいます。
一方、桐壺の更衣が住むのは後宮の片隅。
帝にお呼ばれする度、他の妃が住む建物の廊下を通るわけです。
(それぞれの建物は廊下で繋がっています。校舎と体育館を繋ぐ廊下みたいなイメージ)
通る度に嫌がらせを受けたようです。
嫌がらせする方の気持ちもわかりますが…。
自分は呼ばれないのに、自分より位が下の女が毎回呼ばれてたらそりゃイライラ通り越して気が狂うよ。
廊下の入口を塞がれ閉じ込められたり(京都の冬の夜に閉じ込められたら寒いだろうな…)、
着物の裾が破れるような細工をされたり(着物を引きずってるので細工は簡単そう)、
陰口を言われたりとイジメのオンパレード。
楊貴妃のようにいずれ国を滅ぼす悪女と言われたりもします。
やがて、桐壺の更衣が妊娠します。
生まれたのは、美しい皇子。
主人公の光源氏です。
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