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嵐が過ぎ去り、オールを手放す僕の後ろでハワードが大の字になって倒れている。
それだけしんどい強行だったから仕方がない。
ハワードは大柄なだけであとは特に特徴も無いが、強いて言うなら顔がデカい。
「おう、どうしたぁ、坊主ぅ」
疲れながらも見上げるハワード。
「坊主じゃないよ。僕はハルト」
ハルトはようやく座って日記を巡ることが叶った。
どうやら、ここに来る事になったのは、他の四人、それも砂漠で遭難したバルトのせいらしい。
砂漠で奴隷商に捕まり、闘技場に買われて輸送船に乗せられていたものの、海賊に襲われて乗組員が不足していたからオールを任されていたのだと分かった。
「なるほど、僕は奴隷か……嫌になるね
」
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