第一部 第一回 最後のコピー

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第一部 第一回 最後のコピー

 この物語が終わる時、自分の青春が一つ終わるものだと思っていた。  しかし、その物語は完結せずに途中で止まったまま、終わってしまった。  流れ星が長く伸びた後ろの尾を置き去りにしたかのように。  後味の悪い青春を残して星だけがどこかに行ってしまった。  この物語はその星と尾を結びつける物語。
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