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第2話 『改築じゃァァァ』
駄菓子屋タッちゃん。その由来は80年前。新婚の時であった。
とも子の旦那、吉本 辰彦(よしもと たつひこ)はタッちゃんと呼ばれ、地元の人たちに慕われていた。
二人で子供達の遊び場を作りたい。それが駄菓子屋をやるきっかけだった。
そして商店街の友人らと話し合い、旦那の名前から取ることになった。
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まずとも子が手を出したのは店の名前だ。
「バババババ!! やはりこの名前はダサいのう!!」
そう言うと、とも子は看板をジャンプして外す。婆さんの3倍はある高さを飛び上がり、看板を蹴り飛ばしたババアの姿を見て、近くで寝ていた猫の目は飛び出す。
「バババババ!! さてなんて名前にしようか!!」
とも子が名前に迷っていると、近くの家のテレビの音が聞こえてくる。
「子供に勉強勉強って言いたくないですよね。ただいまー! 天神天神天神!!」
それは最近では聞かなくなったCMの音声。隣の家に住んでいる中山家の長男、圭佑(ケイスケ)君は大学受験に失敗し、それからは家に引き篭り気味だと聞く。
おそらくはそのヒキニートがコラ動画を作っているのだろう。とも子もその噂を聞き、たまにYouTubeで視聴している。再生回数の十分の一に加算されているだろう。
その音声を聞いたBBAは思いつく!! 絶好の案を!!
「バババババ!! これじゃ!!」
ばばあは自宅から巨大な筆を取り出すと、それを手に空中に飛び上がる。
そして巨大な筆を振り、家の屋根に壮大に文字を書く。
「今日からわしの店の名は、ビックカメラ!! これじゃ!!」
ビックな亀をラー油で食べたい。それがこの店の由来であった。
【後書き】
この婆さん!! 人間じゃねー!!
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