くじ引き部屋の一夜

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 503号室の部屋に到着すると、2人は部屋の前で待っていた。  1人はやたら背が高い。190cmはありそうだ。  1人はやたら背が低い。150cmくらいだろうか。  そんな2人と目が合う。 「お前が木梨(きなし)充?」  背の低い方が尋ねる。 「うん」 「俺が最中暁(さなかあかつき)、背の高いこっちが田辺海都(たなべかいと)」 「宜しく」  ぎこちなく頭を下げると、田辺は微笑む。 「宜しく」 「さっそく部屋に入ろうぜ」  最中は扉にカードキーを差した。
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