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「一時間目化学だったけどノート見る?」
「あー、ありがと」
中途半端な可愛さの加山さんが、遅れてきた俺に優しく世話を焼いてくれる。
結局俺は凱にいちゃんをフェラして抜いて、朝食食べて二時間目から授業に参加してる。一日中セックスなんてやだよ。しかも嶺にいちゃんが起きてきたら参加するに決まってんだから。
休み時間にノートを写す俺の横で佐木田が顔を近づけ小声で話す。
「加山さんってさ、おまえに気があんの」
「さあ?」
あるだろ。多分。
「でも、おまえにはミアちゃんいるもんね」
なにが。あのビッチ。
「いねー」
「うっそ。やっぱもう隣のクラスの市倉と付き合ってるってまじ?」
「さあね」
「あー、さっさと別れて次、俺んとここないかなー。てか、別に付き合わなくてもいいけど」
やりてえ、じゃあねえよ。俺もやりてえわ。
夏休み前におませな同級生の高橋ミアに気に入られ、付き合った。夏休みに俺の家に遊びに来てえっちした。‥ウソ。してない。まじ。できなかったの!
ガタイのいい双子の兄貴二人にやられまくってると、女の子相手におちんちんって勃たないんだ‥。
あーあ。これから一生、非処女、童貞?
なんてね。まさかね。初めてでビビってただけって思おう。うん。
もちろんミアのプライドも傷つけ俺たちは別れました。交際期間16日。
しかも、出かけてて不在だと思ってた凱にいちゃんがいつの間にか帰宅してて雰囲気で致そうとしたこと悟られちゃって。なぜか凱にいちゃんとがっつりセックスした。
はあ。俺、もう女の子と付き合えないのかな。そんなの困る。ぜったい困る。
小さな絶望を噛み締める森下京、中三の夏。
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