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おはようございます。
朝の7時15分に俺は起きる。今日は嶺にいちゃんの部屋だ。
ふっとい腕でぎゅうぎゅうに俺を包んでいる。
きつい腕の中から這い出てうるさいスマホを消す。
その音で嶺にいちゃんも起きたのか、ごそごそと下半身を俺にこすり付けてきた。嶺にいちゃん、ちんちん硬いね。おはよう。
朝っぱらからうざいのでそーっと重い腕を持ち上げて布団から出る。出れない。
「嶺にいちゃん、はなして」
嶺にいちゃんの太い腕が俺の身体を抱きしめる。
「やだ」
「遅刻する」
「いーよ」
よくない。
あー、さわんないで。俺の半勃ちちんこ。朝からうざい、うざい、うざい。ねむい。気持ちいい。あー‥もう‥。
192センチ102キロ。体脂肪14%のほぼ筋肉でできた嶺にいちゃんのでっかい体に合わせて買ったダブルベッドも男二人で寝るとせまい。まあ、俺ちっちゃいけどさ。せまいベッドでごそごそ、ごそごそ。
「嶺にいちゃん‥ちょお、入れんの勘弁して‥」
「やだ」
朝なんてさー、さっさと抜いて終わりにしようよ。
「‥ほん、と。‥遅刻しちゃうから‥」
「京かわいー‥。朝からやらしい」
出したくて出してるわけじゃないよ。やらしい声。
あー‥。おしりん中にぐいぐいなんかきてるんですけど。
「京、遅刻するよ?」
ノックもせずに凱にいちゃんが入ってきた。嶺にいちゃんとそっくりの192センチ101キロ。二人は双子で大学三年生。日に焼けた褐色の肌。逞しく盛り上がった胸板。美しい逆三角形の上半身。はち切れそうな二の腕。力強い太腿。だけどすらりと脚は長い。涼しい目元。真っ直ぐ高い鼻。肉感的な艶のある唇。
凛々しい眉毛が気難しく曲がった。
「嶺、京から離れて」
「やだ」
「朝から盛るんじゃない」
凱にいちゃんは布団を剥がす。真っ裸の嶺にいちゃんとTシャツ一枚の俺。
三分の一入ってるちんこをクールにスルーし、俺の脇に腕を入れて起こしてくれた。俺のお尻からちんこが抜けると嶺にいちゃんは小さく舌打ちした。抜けたちんこに昨日の精子が絡んでいるのを凱にいちゃんは見逃さなかった。
「昨日また洗ってあげないで寝たね?」
眠いんだろう、嶺にいちゃんは俺の代わりに枕を抱いて知らんぷりして寝返りを打った。
「‥朝食の前にシャワーだな」
凱にいちゃんは俺を抱き上げる。軽々。俺は小さい。160センチもギリギリない。ほっそりして黒猫みたいってたまに言われる。血の繋がりを疑うね。
眠いから黙って凱にいちゃんに抱かれる。というか、太ってえ首に腕回して寝る。
「凱、布団返して」
凱にいちゃんの軽い説教と朝の一発が不発になって不機嫌になった嶺にいちゃんは布団を取り返すと二度寝の態勢に入った。
「お前らほんとに寝汚いね」
凱にいちゃんは嶺にいちゃんの部屋を出ると俺をバスルームへと連れて行った。
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