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幼馴染
「おお! また涼くん載ってるじゃん!!」
ゴールデンウィークを終えて久々に教室へ集まったクラスメートは、なんだかんだ学校に来るのが楽しみだったのか、休み前よりも少しにぎやかで。
特にお昼休みは、学校中が喧騒で包まれた。
「すごいなあ、やっぱりかっこいいなあ!!」
お弁当のおかずを口に運びながら、親友の由夢が私の前で今日発売の雑誌のページをめくる。
雑誌を覗き込むと、そこには、春らしい淡い水色のカーディガンを羽織って、カメラから少し目線を逸らしながら笑っている涼くんがいた。
「涼くん、中学時代から、ダントツでかっこよかったもんね。ファンクラブもあったし!」
「そんなこと言うと、達也くんに怒られるよ?」
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