幼馴染

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達也くんとは、由夢が中学2年生の時から付き合っている彼氏。 中学時代、私と由夢はサッカー部のマネージャーをした。 そして私の彼氏の涼くんと由夢の彼氏の達也くんもサッカー部員で、部活を通して自然と仲を深めた私たちは、部活が休みの日によく4人で遊びに行った。 中学時代から学年トップを争うほど賢かった達也くんだけ違う学校に進学したけれど、涼くんと達也くんが中学校を卒業してからも、私たちはたまに4人で遊んでいた。 といっても、最近は涼くんが忙しくて、ほとんど4人で集まることができていないのだけれど。 「世間で見たら涼くんの方が絶対イケメンだと思う!けど私にとっては達也が一番イケメン!」 「ほんっとラブラブだよねえ~」 由夢と達也くんは本当に仲が良くて、2人の間にはいつも穏やかで落ち着いた空気が流れていて、中学時代も同級生から憧れの目で見られていたことを思い出す。 そして高校に入った今でも、そのラブラブさは健在だった。 「おーい! 加恋~!」 由夢と雑誌の続きを見ながらお弁当を食べていると、自分の名前が良く通る声で教室に響き渡る。
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